高配当ETF「JEPI」のメリットとデメリット3選、新NISAには使える？

JEPIとは何か？

JEPI（JPMorgan Equity Premium Income ETF）は、JPMorgan Asset Managementが提供するETF（上場投資信託）の一つです。

JEPIが提供する投資機会とは？

JEPIは、安定した配当とキャピタルゲインを求める投資家にとって魅力的な投資機会を提供します。このETFは、米国の大型株とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオからの収益を目指しています。

新NISAには使えるのか？

残念なことに新NISAの成長投資枠では投資ができません。

その理由ですが、新NISAでは以下の条件に当てはまっている銘柄が対象から除外されており、JEPIも該当してしまったようです。

• 毎月分配型のファンド
• カバードコール系のETFなどリスクの高いもの

では、一般枠でも買いなのか？

キャピタルゲインの恩恵を受けたい。つまり、資産を拡大したいという方には向いてないと思います。なぜなら、このETFは毎月配当が入ります。そのため、その全てに税金がかかってきてしまいます。ほかのETFなどでは分配金を減らしてその分を再投資に自動的に回すことでキャピタルゲインを大きくしてくれるというものもあるのでそちらにした方がよさそうです。（税金を売却益が出た際に支払うので未来の自分に回しているイメージではあります。）

ただし、資産拡大ではなく毎月お小遣いみたいに高い配当金がもらいたい！という方にはとてもおすすめだと思います。

では、その他参考になる情報をここから書いていきたいと思います。

JEPIの詳細情報

JEPIの基本情報

• 銘柄コード：JEPI
• 運用会社：JPMorgan Asset Management

JEPIの配当利回り・権利確定日

JEPIの直近配当利回りは6.43％です。

権利落ち日※	権利確定日	1株あたりの配当
2024年3月1日	2024年3月2日	0.3009ドル
2024年2月1日	2024年2月2日	0.3006ドル
2023年12月28日	2023年12月29日	0.4278ドル
2023年12月1日	2023年12月4日	0.3902ドル

JEPIの経費率

JEPIの経費率は0.35%です。

アクティブ運用ETFの経費率はパッシブ運用に比べ高めに設定される傾向があり、1.5％程度とられるものもあることを考えれば良心的なコストといえるのではないでしょうか。

投資対象とポートフォリオ

JEPIが投資する主な銘柄

JEPIのポートフォリオは、主に米国の大手企業や成長性の高いセクターに投資しています。例えば、技術、ヘルスケア、金融などの分野に広く分散しています。

名称	数量	値	ファンドの割合
META:US ﾒﾀ･ﾌﾟﾗｯﾄﾌｫｰﾑｽﾞ	1.17 百万	589.66 百万	1.79%
AMZN:US ｱﾏｿﾞﾝ･ﾄﾞｯﾄ･ｺﾑ	3.24 百万	576.85 百万	1.76%
TT:US ﾄﾚｲﾝ･ﾃｸﾉﾛｼﾞｰｽﾞ	1.97 百万	564.17 百万	1.72%
MSFT:US ﾏｲｸﾛｿﾌﾄ	1.33 百万	553.13 百万	1.68%
PGR:US ﾌﾟﾛｸﾞﾚｯｼﾌﾞ	2.93 百万	549.99 百万	1.67%
INTU:US ｲﾝﾃｭｲｯﾄ	812.56 千	541.59 百万	1.65%
MA:US ﾏｽﾀｰｶｰﾄﾞ	1.12 百万	534.48 百万	1.63%
ACN:US ｱｸｾﾝﾁｭｱ	1.35 百万	514.66 百万	1.57%
ABBV:US ｱｯｳﾞｨ	2.84 百万	508.43 百万	1.55%
V:US ﾋﾞｻﾞ	1.75 百万	496.80 百万	1.51%

コールオプション取引の活用

JEPIは上記の大型の米国株のポートフォリオに加えて、コールオプション取引をベースとしたELN（エクイティリンク債）を活用しています。

JEPIのメリットとデメリット

メリット

1. 安定した配当収益: JEPIは高い配当利回りを提供し、投資家に安定した収益をもたらします。
2. 分散投資によるリスク管理: JEPIは幅広い銘柄やセクターに分散投資することで、リスクを分散し、ポートフォリオ全体の安定性を向上させます。
3. 成長性の高い銘柄へのアクセス: JEPIは成長性の高い株式銘柄への投資を通じて、キャピタルゲインを追求します。これにより、投資家は将来の成長に期待を寄せる企業に投資することができます。

デメリット

1. 市場リスクへの曝露: JEPIは株式市場に投資するため、市場の変動や不確実性に曝されるリスクがあります。市場の動向によっては、収益が低下する可能性もあります。
2. 費用と手数料の影響: JEPIの運用費用や手数料は、投資家の収益に直接影響を与える要因です。高い運用費用や手数料は、投資家の収益を圧迫する可能性があります。
3. 過去のパフォーマンスに対する依存: 過去のパフォーマンスは将来の収益を保証するものではないため、JEPIに対する過度の期待には注意が必要です。投資家は、過去のパフォーマンスだけでなく、将来のリスクとリターンを総合的に評価する必要があります。

まとめ

JEPIを分配金で毎月1株買うには何株必要？

JEPIの株価は平均55ドルで推移しています。それに対して毎月の分配金が0.3〜0.45ドルで推移しています。税金などを考えると税引き前で75ドルぐらいの配当金を得る必要がありますので、170～250株ほどあれば毎月1株ずつ分配金で積み立てることができそうです。

最後に

米国のETF「JEPI」の特徴や投資のメリット・デメリットやその他気になりそうな部分に注目して解説しました。

このETFは、キャピタルも狙えるとは謳っていますが、やはり基本的には安定した高い配当収入を求めるインカム志向の投資家にとって魅力的な株となりそうです。
途中にも書きましたが、私自身も購入しており複利の恩恵を受けられるようこれからも積み立てるつもりです。

何よりも働かずに毎月お金が入ってくる仕組みを作れる部分に魅力を感じる人にとっては良い選択肢の一つになるのではないかと思います。